内容紹介

リース会計や時価評価などの制度変更、金利上昇で市場はどう変わる?
変わりゆく不動産市場で賢く立ち回るヒントがここにある!



【主な内容】

はじめに
 日本の不動産マーケットは決して暗くない


第1章 長期下落という現実のなかで
1 長期下落基調と続く金余り
  実体経済はデフレという現実/1990年からの経済成長と金融政策

コラム 引き潮でも波は立つ

2 不動産マーケットを左右した要因~55年間の推移から~
  4回にわたる価格上昇
3 人口構成、外需シフトが招いた下落
  バブル崩壊後の牽引セクターの交代/少子化と金余り現象/現地化が進む現地法人
4 成長はなくても安定はある
  実体経済を超えて変化する不動産市場/日本の不動産市場は世界のなかでも安定している
5 楽観と悲観が交錯する市場
  豊かな国ではなくなった日本/消費する不動産から「蓄積する」不動産へ
6 不動産マーケットを予想する意味
  「長期の基調」と「短期の波」の区別/理屈だけでなく「観測」がなければマーケットは読めない

コラム J-REIT再編の軌跡

第2章 変化する不動産市場
1 住宅:需要は「マイホーム」から「シニア」へ
  住宅取得需要は低下している/高齢者には専用の住宅が必要
2 商業施設:低価格化とレジャー化進む
  低迷する消費/代表的な商業地でも二極化進む
3 物流施設:ストックセンターからロジスティクスセンターへ
  物流施設の変化と再編進む物流業界/背景にある顧客ニーズの変化/時代が求める物流施設
4 オフィス:本格的な競争市場の到来
  悪化に転じたオフィス市場/二つの競争/市場変化に対応するためには
5 ホテル:可能性を広げるビジネスホテル
  利用客の変化でホテル開発が活発に/投資対象としてのホテル
6 公的不動産:自治体にも不動産戦略が必要に
  手引書が作られた公的不動産戦略/民間マーケットに影響を与える公的不動産

コラム 指標からみる不動産


第3章 世界のなかでの日本の不動産
1 私たちの知る日本の不動産市場
  日本の不動産市場の強みとは/世界のなかのTokyo
2 外側から見た日本の不動産市場
  評価と投資は一致しない/海外投資家の戦略の違い
3 海外進出する日本企業
  新たな消費市場を求めて/新しいタイプの開発事業へ参画


第4章 プロの戦略を見て知る不動産マーケットの本質
1 正当性を増す短期投資のスタイル
2 プレッシャーから投資をやめられないプロ
3 不動産価格の天井と底のシグナルを読み取れるか
4 長期投資の意義は分散と開発にある
5 「長期」「短期」以外のビジネスチャンスもある

コラム 金融と不動産


第5章 明日の不動産マーケトを勝ち抜くヒント~企業の不動産戦略への処方箋~
処方箋1 マーケットの変化を戦略的に活用する
処方箋2 オフィス移転・効率化はマーケットが低迷時に進める
処方箋3 自社ビルや事業用地の取得はマーケット低迷時に
処方箋4 不動産売却はマーケット好況時に
処方箋5 不動産の保有と賃借の違いを知る
処方箋6 制度変更で保有と賃借の垣根が低くなる(リース会計と資産除去債務)
処方箋7 賃貸等不動産時価開示の動きを知る
処方箋8 環境対応にも目配りを

コラム 個人が不動産を持つ意味を考える


おわりに
オーナーとユーザーのどちらも元気なマーケットに向けて

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