内容紹介
一般皮膚科医や皮膚疾患も診るプライマリ・ケア医向けに、ダーモスコピーの使いこなしを伝授ポケットから取り出して、さっと患部を見てすぐに鑑別診断ができるダーモスコピーは、今や皮膚科専門医だけが使うものではなくなっています。組織検査を経なくとも患部の悪性度が判別できるため、一般皮膚科医やプライマリ・ケア医の強い味方となり得る存在です。しかし、登場してからの歴史が浅いこともあり、ダーモスコピー像の判読に自信が持てずにいる医師は少なくありません。
本書は、ダーモスコピーを実地で使いこなしてきた筆者が、一般皮膚科医やプライマリ・ケア医がよく遭遇する症例を中心に、ダーモスコピー像の読み方をグラフィカルに解説。筆者がカシオ計算機と共同開発した画像変換エンジンを使って、見づらかった皮膚病変を誰でも判読しやすいように変換した画像も付け加えました。これを読めば、すぐにダーモスコピーをフル活用できるようになること請け合いの一冊です。
■主な内容
第1章 ダーモスコピーを始めよう!
ダーモスコピーの原理、スターターインスツルメント、実際の撮影と所見の記載方法、本書で活用しているHDR画像変換とは?
第2章 ダーモスコピー像を理解しよう ~主訴から学ぶダーモスコピー~
【主訴】
・足の爪が黒いのですが、メラノーマですか?
・この黒い爪、もしかして何か悪いんですか?
・足の裏にホクロが…。メラノーマですか?
・顔の赤いシミが消えないんですが、癌ですか?
・ホクロが濃く大きくなってきて…。メラノーマ?
・この顔のイボを取りたいんですけど… ほか