内容紹介

古代からビッグデータまで統計と統計学はいかに進化してきたか? 日本を代表する統計学者が博覧強記な知識を駆使して明らかにします。

おすすめポイント

1 歴史のなかの統計学  2 中国の人口統計の長い歴史――2000年の軌跡  
3 中国の人口統計の長い歴史――現代  4 古代帝国の時代・ローマのセンサス  5 中世・統計の空白
6 ヨーロッパ近代と統計学の誕生  7 統計学以前の統計学(1)政治算術  
8 統計学以前の統計学(2)人口統計学の始まり  9 統計学以前の統計学(3)国情論の盛衰
10 確率論の誕生  11 「確率」の概念と確からしさ  12 測定誤差の処理  13 古典確率論の完成(上)
14 古典確率論の完成(下)  15 古典確率論の数学  16 18世紀の世界と人口  
17 19世紀、資本主義と帝国主義の時代――統計学の成立  18 統計学の成立  19 ケトレーの遺産  
20 ケトレー以後の統計学――ドイツ社会統計学  21 ドイツ社会統計学の盛衰  22 ダーウィンの衝撃  
23 カール・ピアソンと記述統計学  24 19世紀から20世紀へ  25 R.A.フィッシャーの登場  
26 フィッシャーの統計的方法  27 フィッシャーの統計数学  28 ネイマン・ピアソン理論  29 記述統計学
30 激動の20世紀  31 統計的品質管理法の形成  32 確率の概念をめぐって  33 確率論の数学モデル
34 数理科学の発展  35 統計的決定関数理論  36 フィッシャーの統計的推測理論  37 指数論の展開
38 マクロ経済計算の発達  39 第二次世界大戦後の世界――冷戦  40 第2次世界大戦後の統計学の潮流  
41 ベイズ統計学の復活  42 ベイズ統計学の展開  43 統計的モデルの問題  44 モデル選択の方法  
45 情報技術の発達と統計学  46 21世紀の世界  47 数理統計学の再検討  48 「地球算術」のすすめ統計学とは不思議な学問です。統計学の歴史を眺めると、
そこに一定の論理を見出すことは困難なように思われるからです。

本書は、統計学が「歴史のなかで」どのように変化し、
発展したかを跡づける「数と量をめぐる知的挑戦の軌跡」です。

日本を代表する統計学者が、古代中国、ローマ帝国から
説き起こし、様々な統計理論の興亡、ビッグデータ時代の
課題まで2000年に及ぶ統計と統計学の軌跡を解説。
歴史・理論・人間模様が渾然一体となった記述は、
統計学に関心を持つ人、自然科学に関心を持つ人、
歴史に関心を持つ人の好奇心を刺激します。