内容紹介

第13回日経小説大賞受賞! 天皇のひ孫にして、武士の起源ともいわれる謎多き人物、平高望を主人公に、平安の裏面史に挑んだ歴史活劇。

おすすめポイント

第13回日経小説大賞受賞作は、平安裏面史を大胆に描いた歴史活劇!
桓武天皇の曾孫にして、将門の祖父、謎多きもののふ、平高望が縦横無尽に疾駆する。


朝廷支配にしばられず土地を治める。日本につくす官職としてでなく、民につくす武門の領袖――それこそが日本にまだおらぬ者だ。武士(もののふ)と呼んでもよい。兵(つわもの)と呼んでもよかろう。悲しむ民を減らせるのであれば、鬼でいる値打ちはあるやも知れぬ――

この男は、いったい何者なのか――新感覚の物語が、いま誕生した。