内容紹介

◆経営にインパクトを与えるKawaii
 「幸せ」や「ウェルビーイング」をキーワードに企業のマーケティング活動を支援するPwCコンサルティングと、世界に通じる日本発の文化「カワイイ」を牽引するサンリオエンターテイメントがタッグを組み、「Kawaii」を活用した企業の経営戦略を解説するという、過去に例がないビジネス書が誕生。両者は2021年に共同でKawaii研究所を設立。脳科学、幸福学の観点でKawaiiのメカニズムを分析し、ビジネスへの応用を研究しています。
 人はどのような対象をKawaiiと感じ、その感情がどのような経済活動につながるのか。本書では、研究から得た最新のデータをもとにKawaiiの感情を解明し、ビジネスに取り入れるためのノウハウを詳述します。

◆「きもち悪い」、「気の毒」もKawaii?
 本書が題材とするするKawaiiは、ベビースキーマに代表される「安心感」や「癒やし」、「ガールズトレンド」といった、いわゆる「カワイイ」だけではありません。アートディレクターの増田セバスチャン氏や理化学研究所の清田純氏といった個性的で「きもかわいい」おじさん、1990年代後半から2000年代前半まで「親しみやすい」キャラクターとしてCMで人気のあった旭化成のイヒ、さらに「気の毒さ」がにじみ出る菅義偉前首相など、複雑で多義的・属人的な「Kawaii」の感情を扱います。
 さまざまな感情で構成されるKawaiiは、幸福度を高め、人をポジティブにする効果があると考えられています。パーパス経営やESGが注目を集めるグレートリセットの時代において、企業活動の競争優位の源泉は「機能的価値」ではなく「感情的価値」と著者は考えます。
 つまり、親しみやすさや安心感、幸福につながるKawaiiという感情は、今後のビジネスにおいて大きな武器となるのです。

◆マーケティング、人・組織の戦略を中心に構成
 本書では、おもにマーケティングと人・組織の戦略を解説します。マーケティングでは、Kawaiiを取り入れた商品開発やブランド戦略、感受性によって顧客をセグメントし個別最適な消費行動を促す顧客戦略、ゲーミフィケーションの要素にKawaiiを活用したCX戦略などを紹介します。
 組織戦略ではインターナルブランディングの観点からKawaiiのインパクトを解説。従業員の幸福度を高め、エンゲージメント、ウェルビーイングを向上させるKawaiiの効果を研究結果を基に詳述します。