内容紹介

ソフト開発の上流工程「要求プロセス」はプロジェクトの難題です。顧客に「要求は何ですか?」と単に聞くだけでは、正しい要求は出てきません。2003年に名著「ソフトウェア要求」でこの難題に取り組んだカールE.ウィーガーズが、再び本書で要求のベストプラクティスを私たちに提示してくれました。 顧客の要求は、既にそこにあるものを定義するのではなく、顧客と共に考え、顧客自身も気付かない要求を引き出して「開発」していくもの -- 既刊書「ソフトウェア要求」で掲げたこのコンセプトを引き継いで、本書ではさらに一歩進んだ実践テクニックを紹介しています。「ユースケースで表せるものと表せないものは?」「ユーザー要求を引き出す質問とは?」「要求と設計の間のラインは?」など、実際の要求プロセスの中で突き当たる問題に対して実践的な指針を示した納得の1冊です。