内容紹介

 千葉大学は、9学部6研究科・学府に1200人を越える教員スタッフを擁し、学部学生1万1000人、大学院生3500人が学ぶ、首都圏屈指の総合大学である。また、国公立系大学唯一の園芸学部と日本初の看護学部を持ち、国公立系大学で初めて飛び入学制度を導入するなど、改革意欲をそのDNAに秘めた大学でもある。
 その千葉大学がここ数年、改革を加速させつつある。ひとつは医薬融合、医工連携そして環境への多角的アプローチなど、既存の学問分野を超えて、社会が求める学際分野・先端分野に応えようとする改革。もうひとつは、生命科学、自然科学、社会科学のほぼ全ての分野において、意欲的な研究プロジェクトを推進。時代に応じた新しい「知」の追究とそれを担う研究者・高度専門技術者の育成に注力していること。そして三番目に、地域の産業界や行政、市民そして学生との連携を通じて、社会貢献と学内活性化を目指していることがある。
 有名大学、伝統大学がひしめく首都圏にあって、ともすれば地味な印象をもたれがちだった千葉大だが、独法化を機に古い衣を脱ぎ捨て、大きく変身しようとしているのだ。