内容紹介
ここ数年、医療事故報道があとを絶たちません。とりわけ目立つの大学病院の事故です。かつて大学病院といえば、権威の象徴でした。そして日本のお医者さんはみな基本的に医療教育機関でもある、大学病院から巣立っていくはず。大学病院の失墜は、そのまま日本の医療の危機に直結します。なぜ大学病院はダメになってしまったのか? どうすれば大学病院と日本の医療を改善できるのか?
世間にうずまくこんな疑問に、日本学術会議のトップを務め、現在内閣特別顧問に就任し、東大名誉教授でアメリカでも名医で鳴らした世界的スーパードクター、黒川清さんがずばり、処方箋を出します。
大学病院と日本医療の構造的欠陥をずばり指摘し、一方で世間やメディアの「騒ぎすぎ」にもお灸をすえる。ニッポンの学術界トップが自ら起した、新しい医療改革の本! それが本書です。