内容紹介

テロからカード犯罪まで幅広い攻撃に対応するセキュリティのしくみを一般向けに説いた読み物です。暗号・セキュリティの専門家である著者が、収集した古今の膨大な事件から、攻撃者はどのような手口を使ってくるのかを、テロ、ハイジャック、カード詐欺、ネット犯罪、内部犯罪、窃盗にいたる興味深い実例を多数挙げながら解説します。そのなかで、技術分野でのセキュリティの知識が、社会全体にどのように応用できるかを丁寧に説いていきます。セキュリティとは、つまるところ効果(リスクの軽減)とコストのトレードオフであり、そのトレードオフを判断するためステップ(5段階評価法)を提示します。「すぐれたセキュリティは、攻撃に対する豊かな想像力からうまれる」ことが実感できる一冊です。