内容紹介

AutoCADは、米Autodesk社が販売する汎用CADです。豊富な機能を備え、同社ならびにさまざまなサードパーティがAutoCADと組み合わせて使用できるアドインを開発・販売しています。機械、建築、土木、施工、空調、設備といった専門CADのベースとなりえることから、汎用CADと呼ばれるものの代表製品。有償の汎用CAD市場の過半数を超えるシェアを持つといわれています。本書は、AutoCADを初めて操作する際に必須となるインタフェースの使い方から始まり、2次元図形を作成するための作成・編集コマンドおよび印刷までの機能について解説した、オートデスク公式の学習書です。集合研修時のテキストとして、あるいは独学の自習書としてご使用いただけます。さらに実際の作図時の経験にも役立つような実務に即した練習問題も用意しています。
第1章~第4章までは、AutoCADの起動から作図画面の表示コントロールや図面の保存形式
などを解説します。第5章では、重要な座標系の概念とトラッキングを使った作図方法を説明します。
第6章~第7章は図形の作成と編集のコマンドの学習です。それぞれの機能を理解して応用できるような練習問題を用意しています。第8章では、環境設定の解説を行います。第1章~7章までの解説では、既に設定されている作図環境で操作しました。その環境がどのように設定されているのかをこの章で学びます。建築計画図の図面ファイル環境設定で解説を行いながら、設定の操作を実践していきます。設計図書に不可欠な寸法記入や文字記入と効率のよい編集方法も習得できるようになっています。
第9章~第11章では、ブロック、新機能の拘束機能、外部参照などについて取り上げています。第12章は、印刷に関係したレイアウトの機能や異尺度対応について解説します。最後の第13章は、12章までで説明しなかった便利な機能について紹介しています。
付属DVDには、本書の実習で使用するサンプルファイルと、30日間の体験版AutoCAD 2010を収録しています。