内容紹介

現職チェコ大統領にして経済学者、著名な知識人である、ヴァーツラフ・クラウスによる、地球温暖化論争に対する警告の書。

アル・ゴアに代表される環境主義者の提案する政策を実行しても、温暖化の進行をわずかに遅らせることしかできない。それよりも、世界の貧困、公衆衛生、紛争などのより切実で緊急な課題にリソースを活用すべきではないのか--経済学の費用便益分析や社会的割引率などの考え方を紹介しながら、著者は丁寧に持論を展開する。

若田部昌澄氏(早稲田大学政治経済学術院教授)による解説つき