内容紹介
国際会計基準という企業の強さを測るモノサシをめぐって、なぜ世界各国がすさまじい覇権争いをするのか。日本、アメリカ、欧州の利害がぶつかった「戦争」の舞台裏を生々しく描いた経済ノンフィクション。2002年10月に刊行されて反響を呼んだ『国際会計基準戦争』の続編で、前著が会計基準の国際標準化に反対し、米国、欧州の主導権争いから大きく遅れを取った日本の姿を描いたのに対し、本書は世界金融危機の影響が色濃く残るなか、日本企業にとって「爆弾」となるIFRS(国際会計基準)受け入れに至った日本の「敗北」を、関係者の証言で再現する。
国際基準の覇権争いの中で発言力を増してきたのが中国。今後の動向を含めて会計基準が変わることで、何が変わるのか、企業経営はどうなるのかを見通す。