内容紹介
アマゾンやグーグルが先鞭をつけたクラウドコンピューティングに、データセンター事業者やITベンダーが注目し、サービスへの参入を検討する企業が増えてきました。とはいえ、
クラウドの定義・概念や認識が提供側とユーザー側で異なっていたり、サービス形態も多
様なために、ユーザーもなかなか導入に踏み切ることができません。さらに、自社の情報
資産を外部環境に置くことに対し、セキュリティ上の不安を覚える人が多いのも事実です。
本書では、こうした戸惑いや不安を払拭するために、クラウドの現状をわかりやすく整理
するとともに、クラウド環境におけるセキュリティの課題を洗い出し、解決方法について
解説しています。加えて、「秘密分散」などのような、ユーザー視点でクラウド環境のセキ
ュリティの課題を解決する試みも、詳細に紹介しています。
「大切な情報を本当に守れるのか?」--ユーザーのこうした不安を解消するとともに、
事業者・サービス選定の目利き、セキュリティリスクの見極め能力が身に付く一冊です。
クラウドサービスの導入を検討している企業の情報システム部門の方、意思決定にかかわ
っているマネジャークラスの方、そしてクラウドサービスを提供する事業者の方にお勧め
します。