内容紹介

数学エッセイや数学読み物で人気のイアン・スチュアート教授による、論理パズルやゲーム理論(特に政治ゲーム)を中心とした数学パズルです。イアン・スチュアートは、2002年まで12年間にわたって、Scientific Americanにパズルを寄稿していました(一部は、『スチュアート教授のおもしろ数学入門』(日経サイエンス社)に所収)が、その後に英国の政治雑誌Prospect(日本でいえばフォーサイトのような雑誌)の求めに応じてパズルを連載したのを集めたものです。
30個の問題と解答から成り、原書では、解答のみであるところを、訳注により、解答に至る考え方を解説し、読者の理解を助けています。
問題(問題の主旨に沿って一部改変)には以下のようなものがあります。
「17頭のラクダを、遺言により、
長男が2分の1、次男が3分の1、三男が9分の1になるよう、
分ける手段とは?
それはラクダを1頭足すことで可能になる。
どうしてそうなるのか」
(「28 幻のラクダ」より)