内容紹介
震災で「未来」が早くやってくる!経済のことは数字(=景気指標)で考えなければ何もわかりません。大震災の発生で一気に現実味が増した日本経済の「未来シナリオ」を、さまざまな景気指標を読みときながら、いっしょに見通していきましょう。
日本国債デフォルト? 東電国有化? 空洞化の加速? トヨタ復活? 新日鉄+住金=? 消費税率大幅アップ? 定年70歳? 移民受け入れ? 首相公選制?
私は、今回の震災で日本経済の未来が早くやってくるのではないかと考えています。産業の空洞化が加速して、経済がさらに停滞し、財政破たんに陥ってしまうのか? それとも、エネルギー政策と生活スタイルをうまく転換して「世界一のエコ国家」を実現するのか? それは、これから数年間の舵取りにかかっています。 本書の目的は、読者の皆さんに経済や政治を的確に判断する目を養っていただくことです。震災前後の日本経済の状況をきちんと数字で確認したうえで、短期的あるいは中長期的に起こるであろう良いシナリオと悪いシナリオを示していきます。 私たち一人ひとりが、目の前の日本の姿をしっかりと認識し、この難局を乗り切るために何をすべきかを考えることが重要です。それが明るい「未来」を切り拓く第一歩となるでしょう。 [本書より]
著者について
小宮一慶(こみや かずよし)
経営コンサルタント。株式会社小宮コンサルタンツ代表取締役。その他に現在十数社の非常勤役員を務める。1957年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。米国ダートマス大学エイモスタック経営大学院へ留学(MBA取得)。東京銀行(現・三菱東京UFJ銀行)、岡本アソシエイツ、日本福祉サービス(現セントケア・ホールディング)を経て現職。著書に『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社)、『バカになれる人はバカじゃない』(サンマーク出版)、『日経新聞の数字がわかる本』『日経新聞の「本当の読み方」がわかる本』『日本経済が手にとるようにわかる本』(日経BP社)など多数。