内容紹介

『分析力を武器とする企業』の著者の最新意欲作!
 膨大なデータの分析に基づいて意思決定することが、あらゆる業界で進行している。分析力の生かし方は企業によってさまざまだ。分析力を競争優位の武器とする企業もある。そこまではいかなくても、もうすこし分析力を高めてもっとよい結果を出したいと考えている企業もある。金融危機で破綻した投資銀行のように、分析で失敗する企業もある。
 前作『分析力を武器とする企業』が最も先端的な企業の事例を対象にしていたのに対して、本書は先端的な事例だけでなく、今まさに分析に取り組み始めたばかりの企業を含めて、どのようにして分析力を高めていくのが賢いアプローチなのかを論じている。

「私たちは、あらゆる企業が「分析力を武器にする」企業になるべきだとか、なった方がよいと言うつもりはない。だがほとんどの企業はもうすこし分析的になったほうがよいと思うし、願わくは一つか二つは階段を上がってほしい」(著者)

 取り上げている企業はロイヤル・シェークスピア劇団、ナイキ、コカコーラ、デルタ・デンタル保険、プリンセス・クルーズ(旅行)、UPS、ホテルズ・コム、アメリカン航空、クレジットコープなど。

(著者について)
トーマス・ダベンポート(Thomas H. Davenport)
バブソン大学の情報技術・経営学教授兼国際分析研究所(IIA)リサーチ・ディレクター。共著、監修を含め12冊の著作があり、ジェーン・ハリスとの共著『分析力を武器とする企業』(日経BP社刊)はベストセラーになった。ナレッジ・マネジメントに関するローレンス・プルサックとの共著『ワーキング・ナレッジ』(生産性出版刊)もやはりベストセラーになっている。

ジェーン・G・ハリス(Jeanne G. Harris)
アクセンチュア・ハイパフォーマンス研究所(シカゴ)のエグゼクティブ・リサーチ・フェロー兼シニアエグゼクティブ。情報、ハイテク、分析分野で同研究所の調査研究を主導している。『分析力を武器とする企業』の共著者。アクセンチュアに33年在籍し、ビジネスインテリジェンス、分析からナレッジ・マネジメント、意思決定まで、幅広い分野で活躍。

ロバート・モリソン(Robert Morison)
企業、テクノロジー、人材といったテーマの重なり合うところで先端的な研究を続けてきた。”Workforce Crisis” (Harvard Business Press, 2006)の共著者。現在は、コンクール・グループ、CSCインデックス、GEインフォメーション・サービシーズのリサーチおよびビジネス・サービス・マネジメントを担当している。