内容紹介

霊長類学者グドール博士が警告する

第二次世界大戦後、技術と工業が栄える世界の中で、古くからの農業や水産業は失われてしまった。農薬で大地や水や空気が汚染され、動物たちには大量のホルモン剤や抗生物質が投与され、そのせいで人間も動物も苦しんでいる。もっと自然な食事を取り戻して、破滅へと向かう道から引き返そう。

「私たちの子どもたちや孫たちの世界をもっと良くするために、私たちの一人ひとりができることをして、お互いに協力しあいましょう。私たちが子どもたちや孫たちに残す収穫が本当に『希望への収穫』であるように」(本書より)

(著者紹介)
ジェーン・グドール
チンパンジー研究の世界的権威で、天然資源の保護論者。26歳でアフリカに渡り、野生チンパンジーの調査研究に取り組む。観察対象に名前をつけ、個性を認めるユニークなアプローチで、ヒトに固有だと考えられていた道具の使用などの能力がチンパンジーにもあることを発見。人類学の常識を覆して大きな反響を呼ぶ。ジェーン・グドール・インスティテュートを創設し、科学分野で有名な賞を多数受ける。主な著作に『森の旅人』などがある。