内容紹介
東日本大震災以降の大問題。日本人はどこに住めばいいのか、どう住むべきか?現代人は「脳化社会」の中に生きていると喝破した養老孟司氏と、
ヒトの毎日の環境である住宅、都市の設計を行う建築家隈研吾氏が語り合います。
都市集中、過疎、自然喪失、
高齢化、そして、震災、津波。
21世紀、どこに住み、どう生きるのが幸せだろう。
養老「建築界では、津波についてどう対策を考えていたんですか」
隈「驚くべきことに、津波に関してはノーマークだったんです」
養老「原発事故は絶対に起こらないというのと同じメンタリティですね」
著者について
養老 孟司(ようろう たけし)
1937年鎌倉市生まれ。東京大学医学部を卒業後、解剖学教室に入る。95年東京大学医学部教授を退官し、98年に同大学名誉教授に。89年『からだの見方』でサントリー学芸賞、2003年『バカの壁』で毎日出版文化賞を受賞。
隈 研吾(くま けんご)
1954年横浜生まれ。1979年東京大学建築学科大学院修了。2009年より東京大学教授。1997年「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」で日本建築学会賞受賞、2002年「那珂川町馬頭広重美術館」をはじめとする木の建築でフィンランドよりスピリット・オブ・ネイチャー 国際木の建築賞受賞。2010年「根津美術館」で毎日芸術賞受賞。