内容紹介

 「家庭向けの蓄電池やHEMS(住宅エネルギー管理システム)の販売を開始」「大規模太陽光発電所の建設が相次ぐ」--。東日本大震災を きっかけにしたエネルギー供給不足や電力料金の値上がりによって、日本のエネルギーを取り巻く環境は大きく変わりました。電力供給を増やすために2012年からスタートした「再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)」の導入によって、再生可能エ ネルギーの発電事業に参入する 個人や企業が急増しています。一方、CEMS(地域エネルギー管理システム)によって、街丸ごとでエネルギーの効率利用や省エネを進める実 証プロジェクトも相次いでいます。

 本書は、こうした動きを「新たなエネルギー産業」と位置付け、「エネルギー 管理システム」「定置用燃料電池」「家庭・ビル・事業用蓄電池」「住宅用太 陽光発電」「住宅・建材」「電気自動車、プラグイン・ハイブリッド自動車」「燃料電池自動車」「系統用蓄電池」「風力発電」「地熱 発電」「非住宅用太 陽光発電(メガソーラーなど)」の11分野に分類。さらに、GE、シーメンス、GM、トヨタ自動車、東芝、三菱重工業などをはじめとする国内外の71の豊富な企業事例を基に、日本企業がグローバル市場で戦うための3つのビジネス戦略を提示しています。 

執筆者:
経済産業省資源エネルギー庁エネルギービジネス戦略研究会 (柏木孝夫、伊藤敏憲、大橋弘、冨山和彦、延岡健太郎)