内容紹介

1980年代末から90年代にかけて、日米経済の激突が熾烈をきわめた時代に、国際金融の「参謀本部」で、最初はロジスティックス担当者として、最後の「日米金融サービス協議」では指揮官として、日米交渉に携わることとなった著者による、日米金融交渉の現場を語った一冊。「円ドル委員会」「日米構造協議」「日米金融サービス協議」の3つをとりあげ、当事者の視点から、日米交渉の最前線でどんなせめぎ合いがあり、どのような戦略や体制のもとに交渉の成果を勝ち取っていったかを記す。交渉の駆け引きや舞台裏、英語での交渉などは、一般ビジネスの現場にもその戦いぶりは通じるものがある。