内容紹介

Windows Server 2012が提供する仮想化技術「Hyper-V」。Windows 8でも利用できるようになり、より注目されるようになりました。本書はHyper-Vの概要および導入手順と構成方法を、定評のある「ひと目でわかる」シリーズならではの豊富な図版と詳しい説明で、技術と手順の両方をバランスよく解説します。Windows環境における仮想化技術について知りたいかた、Hyper-Vの導入を検討中のかた、Hyper-Vを試してみたいかたに、ぜひお勧めします。

 本書は次の7つの章から構成されています。

・第1章では、Hyper-Vを理解するための基本となる仮想化の概念や、マイクロソフトが提供する仮想化ソリューションについて解説します。また、Windows Server 2012における仮想化のライセンスの考え方も紹介します。

・第2章では、Windows Server 2012およびWindows 8にHyper-Vをインストールする方法について解説します。また、Hyper-Vをリモート管理するために必要な設定についても解説します。

・第3章では、Hyper-Vを効果よく管理するための、Hyper-Vホストの設定方法、仮想スイッチの設定方法、仮想ハードディスクの作成方法、仮想マシンの作成および設定方法について紹介します。

・第4章では、仮想マシンへのゲストOSのインストール方法や、仮想マシンの基本的な操作方法を解説します。また、Hyper-V統合サービスや、仮想マシンのスナップショットについても解説します。

・第5章では、仮想化環境の展開と障害対策として、仮想マシンのひな型を作成して展開する方法や、仮想マシンのバックアップ/復元/エクスポート/インポートを解説します。また、Windows Server 2012の新機能であるHyper-Vレプリカについても取り上げます。

・第6章では、仮想マシンのマイグレーションについて説明します。ライブマイグレーション、フェールオーバークラスター環境でのマイグレーション、Hyper-Vレプリカブローカー、Disk2vhdによるP2V(物理コンピューターから仮想マシンへの変換)を取り上げます。

・第7章では、System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)によるHyper-Vサーバーの管理について解説します。また、SCVMMを使用したP2VおよびV2V(別の仮想マシンからHyper-Vへの変換)の方法や、SCVMMでプライベートクラウドを作成する方法も紹介します。