内容紹介
自分の“真のストーリー"を作るために本書を読んで欲しい--岩田松雄(元スターバックスCEO)
本書は、言葉ではなく行動と経験をもとにしたストーリー作りを解説したものです。
最初の数章を読むと、マーケティングやブランディングがテーマに見えるかもしれません。
実際、私もそう思いました。けれど読みすすめるうちに、本書が言っている『究極の目標』
つまり私の言葉で言う「ミッション」をとても重要視していることに納得しました。 <解説より>
■ストーリーは語るものから行動を通して伝えられるものへ
「スーパーストーリー」とは、会社や個人がなりたいイメージを描き、実際にそうなるための行動の
原動力です。「現状とは違うが、実際にそうなりたい姿」を行動で示すために必要となるものです。
レッドブルは、さまざまなアドベンチャー・スポーツのイベントを開催するという“行動"を通して、
極限に挑むひとたちに「翼を授ける」という会社のスーパーストーリーを示しています。
そして、それに共感を覚える人は、さまざまな飲み物の中からレッドブルを選ぶことで、
「トップアスリートのように挑戦する自分」というスーパーストーリーを表現しています。
人々が描くスーパーストーリーを理解し、それに応えられる企業のスーパーストーリーを作る方法を、
具体的な事例をまじえて、4つのステップで解説します。
企業や組織の話が中心になりますが、自分の組織のスーパーストーリーを考えることは、
自分の働き方、働く意味を見いだすこと、自分のスーパーストーリーを作ることにもつながります。
<本書で紹介する事例>
*アーノルド・シュワルツェネッガーの愛用車として成功しながら、消費者のスーパーストーリーを見失い凋落した -- 大型高級SUV「ハマー」
*自立した女性を表現する「右手の指輪」を成功させた -- デビアス
*「1足買って、1足贈る(ワン・フォー・ワン)」により世界20カ国の貧困地域の子どもたちに靴を贈る事業を成功させた -- トムズ・シューズ
*新鮮さと手作りのおいしさを、お店でレタスを栽培することで示した -- サブウェイ
*健康志向のスーパーストーリーに製品ラインナップを切り替え大人の消費者をつかみV字回復させた -- シリアル大手ケロッグ
*会社に縛られない新しい働き方のストーリーを提案し、共同オフィスサービスを起業した-- グラインド ほか
<次の状況にある方にお薦めします>
*会社のビジョンが見えず、自分の部門の舵取りに迷っている
*新しい事業を任されて、方向性を模索している
*広告が効かないと感じている
*事業が低迷してきている
*仕事に意義を見いだせなくなっている
*顧客が減っている