内容紹介

デビュー以来、企業法律小説で作家としての地歩を固めた著者による新作。2011年1月11日から2013年2月25日まで日経ビジネスオンラインに月1回のペースで連載した同名タイトルを大幅に修正した。
売上高2000億円のアパレル商社を舞台に繰り広げられる派閥の暗闘あり、社内恋愛ありだが、ブランドビジネスの内実やM&Aの実態、人事改革など著者が得意とする企業法務関連のエピソードが盛り込まれた意欲作。
流れるテーマは、100年前に書かれた漱石『こころ』の「先生」と「私」が、現代の企業社会を舞台にすれば、どうなるか、というもの。
主人公の「あの男」が「私」、「先生」が先代社長・南川、南川の愛人・古堂房江が「先生の奥さん」。この三角関係がドラマの軸になる。