内容紹介
◆IoTを狙った実際の攻撃事例を紹介◆IoTのセキュリティを巡る動向や規約を解説
◆専門家がセキュリティを考慮したIoT開発の実際を詳述
あらゆるモノ(デバイス)がインターネットにつながるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)時代の本格的な到来を前に、IoTのセキュリティに対する警鐘の声が相次いでいる。2020年には250億個ものデバイスがインターネットに接続されるとの予測もあるが、これらのデバイスのなかにはネット接続を想定しておらずセキュリティ対策が不十分なものも多数含まれているはずだ。一般に「デバイスに組み込まれるソフトのセキュリティ対策は、エンタープライズ系ソフトに比べて10年遅れている」とされる。
IoTのセキュリティ対策特有の課題もある。インフラ関連では使用期間が数十年にわたることも珍しくなく、どうしても管理が手薄になる。また一般消費者向けのIoTデバイスはセキュリティ対策コストを販売価格に転嫁できるかどうか判然としない。
本書はIoTを狙った実際の攻撃事例(インシデント)を紹介した上で、IoTのセキュリティを巡る動向や規約などを解説する。さらにエンタープライズ系と組込み系の両方に精通したソフトウエア工学の専門家が、セキュリティを意識したIoT開発の実際を詳述する。
【主な内容】
第1部 【動向】IoTセキュリティ最前線
第2部 【インシデント編】12ケースに見る脅威の実態
第3部 【解説編】安全/安心なIoT開発のための指針
第4部 【実践編】セキュリティを考慮したIoTシステム開発の実際