内容紹介
「アート派(歴史家)とサイエンス派(理論家)とからなる外交政策の研究者全体に向けて本書は書かれていると著者たち自身が、序論で触れているように、初版の著者であるアリソンが同僚の歴史家のゼリコウを共著者に選んだのは、アート派とサイエンス派の両者の要求に応えたいという思惑からである。これは甚だ野心的な試みであって、両立は難しい。下手をすれば、虻蜂取らずになる怖れがある。本書に対する批評を何人かの研究者から聞いたことがあるが、その批評も、この両派のいずれかの立場からのものである。読者は、自分の好みに従って、例えば三つのモデルを扱った第1、3、5章は必要な限りで読み、キューバ危機を扱った第2、4、6章に集中するのも良い。」(渡邉昭夫東京大学・青山学院大学名誉教授の解説から)
第2巻は、第4章「キューバミサイル危機ーー第二モデル(組織行動)による分析」から第7章「結論」までを収録。政治指導者ケネディとフルシチョフ、彼らを取り巻くホワイトハウスの国家安全保障会議執行委員会(エクスコム)とソ連最高幹部会、そして米ソ間の緊迫した駆け引きを舞台裏から克明に解明していく。