内容紹介
「ビジネスに知財戦略」という武器を必要とする、全ての方に贈る本。大人気小説・ドラマ『下町ロケット』に登場する神谷弁護士のモデルとなった「技術系弁護士」と、
知財業界の将来を担う新進気鋭の「知財会計コンサルタント」が、
ビジネスパーソンのために、最新事例を豊富に取り入れながら、
知財のセオリー・活用法をわかりやすく解説します。
------------「はじめに」から抜粋
知財は企業にとって経営資産であると同時に、
知財を昇華させた特許権や著作権といった権利は、
法によって作られた人工物でもある。
「法律の深い理解なくして、事業戦略に組み込むことは
できないのではないか」という知財、知財権に対する堅いイメージが、
多くのビジネスパーソンがそれを願ってきたにもかかわらず、
知財を付加価値として製品に組み込み、これを競争力の源泉と
することを阻害してきた。
本書はそのような「知財の壁」を取り払い、
より一層、知財をビジネスに活用していただくことを旨として企画された、
いわばビジネスパーソンのための知財戦略読本である。
目次
●第1章:技術のコモディティ化と知財・事業戦略
技術と知財で勝る日本が、世界でなぜ勝てないのか
●第2章:オープン&クローズの戦略論
トヨタは燃料電池車関連特許をなぜ無償開放したのか
●第3章:特許の権利行使と知財ファンド
知財を武器に暗躍するパテントトロールの脅威
●第4章:知財の取引と新たな紛争
破産したコダックは知財を売って未来の礎を得た
●第5章:事業と知財の一体化
知財をかき集めるグーグルの思惑を読み解く
●第6章:特許のコストとリターン
青色LEDが示す「必須特許なくして市場参入なし」
●第7章:グローバル特許の取得と訴訟戦略
国際出願と訴訟の備えは、要所を抑えて賢く対応
●第8章:グローバル知財管理とタックス戦略
知財はどこでどのように保有・管理するのが最適か