内容紹介

誰にとっても、「リタイア」は人生の大きな転機。
新たなスタートであり、チャンスに満ちている。
半面、どうなるかわからず、不安でもある。


定年後をどう暮らしていけばよいのか、しあわせに生きるための心のガイドブックです。
心理学の研究をもとに、「リタイア」を迎える時期に感じる、様々な疑問に答えています。


【目次】
◆はじめに

◆第1章 仕事と人生_引退という節目
 引退の日が視野に入ってきたとき、あなたはどんな不安を感じるだろうか。
 ここで仕事の意義や自分の価値観、家族・友人とのコミュニケーションなどを見直し、
 積極的な気持ちで第二の人生を始めよう。

◆第2章 引退に向けた計画_円熟と備えのとき
 引退の形と引退後の生活を具体的に計画しよう。
 定年による退職のほかに、早期退職や、退職延期、段階的退職といった選択肢が選べることもある。
 定年後に起業したり、コンサルティングを始める可能性も開かれている。

◆第3章 克服すべき課題_新しい夜明けに向かって
 いよいよ引退の日が迫ってきた。
 引退後に予想される精神的な落ち込みを抑えるため、しっかりと事前の準備をしよう。
 やりかけの仕事を無事にバトンタッチするためには、
 引き継ぎの工夫とふさわしい後継者選びが重要になる。

◆第4章 直面する悩み_引退直後の数年が勝負
 いざ引退生活が始まって、やりたいと思っていたことを実行したり、自宅での毎日を楽しんだりしても、
 一年ももたないうちに飽きてしまう。
 ここで引退後のストレスを減らし、心の不安を取り戻す必要がある。

◆第5章 健やかに生きる_自分自信と周囲に気を配る
 引退後の生活を左右するのが心身の健康だ。
 日頃から運動するなり、親子や友人との付き合いを保つなりして、心身の健康を保ちたい。
 引退後はパートナーとの絆も深まっていく。
 いずれ老化により介護の世話になったり、世話をすることも想定される。

◆第6章 新しい自分_アイデンティティを見直す
 引退生活も安定してきた。この頃の課題となるのが自己アイデンティティの見直しだ。
 自分にとって意義のある活動とは、一生涯続く学習か、ボランティアか、それとも次世代の育成か。
 自分の価値観を優先して模索していくことが大事だ。



【監修者】 ケネス・S・シュルツ
米国カリフォルニア州立大学サン・バナディーノ校心理学部教授。
専門はエイジングと職場に関する諸問題。
50以上の学術論文、「Measurement Theory in Action: Case Studies and Exercises」「Aging and Work in the 21st Century」など4冊の著書がある。