内容紹介

企業の競争力と進化に関するパラドクスを解明したベストセラー『模倣の経営学』が、
実践的な解説を大幅に増補して新登場!
偉大な企業の「パクリ伝説」をもとに、
ビジネスモデルとテクノロジーを革新する、
「模倣による新結合」の手法を体系化。

ゼロイチという言葉を、よく耳にするようになった。
これは、何も無いところから何かを生み出すということで、無から有を創造することを象徴した表現である。
ちなみに、今あるものを、何十倍、何百倍の価値にすることは、イチから百を生み出すことに喩えられる。
さて、この「ゼロイチ」、そもそも、本当に何も無いところから発想が生まれるのだろうか。
傍からみていてゼロイチに見えるようなことでも、その実はゼロイチでないということは多い。
(中略)
増補した理由は、冒頭で述べたような「ゼロイチ神話」を実際に超えていくための手法や
考え方を解説すべきだと考えたからである。近年、シリコンバレーで培われたノウハウが、
イノベーションプログラムとして体系化されてきている。その中には、まだ国内で知られていないもの、
あるいは模倣に関連性の高いものも含まれる。日経BP社にいただいたこの機会に、ぜひ紹介したいと考えた。
(「はじめに」より)