内容紹介
2030年、世界で100兆円以上に達すると予測されるモビリティサービスの超有望市場「MaaS(Mobility as a Service、マース)」。
自動車メーカーだけではなく、鉄道やバス、タクシーといった公共交通、
シェアリングビジネス、配車サービスをも巻き込む
「『100年に一度』のゲームチェンジ」で生き残る秘策とは---。
交通サービス分野のパラダイムシフトにとどまらず、
MaaSで実現する近未来のまちづくり、エネルギー業界から不動産・住宅、保険、観光、
小売り・コンビニまで、MaaSの「先」にある全産業のビジネス変革を読み解く、
日本で初めての本格的なMaaS解説書!
<本書のポイント>
●MaaSの「本質」が分かる
配車サービスやシェアリングビジネスはMaaSを構成する一要素でしかない!
欧米で巻き起こる「MaaS旋風」の詳細事例を基に、MaaSの本質的な価値に迫る。
「MaaSとは、あらゆる交通手段を統合し、その最適化を図ったうえで、
マイカーと同等か、それ以上に快適な移動サービスを提供する新しい概念。
配車サービスなど目新しい交通サービスを指すものではなく、ユーザー視点に立って
シームレスな移動体験を実現するもの。同時に、都市の渋滞・環境問題や交通事故の
解消、過疎化・高齢化が進む地方での“足"の確保など、社会的な好影響をもたらす
取り組みである」(序章より)
●MaaSの「ビジネス・インパクト」が分かる
なぜトヨタ自動車も、JR東日本もMaaSに注目しているのか。その裏には、MaaS実現に
よって“解放"される膨大な移動ビッグデータをめぐる世界的な戦いがあった!
通信、エネルギーに並ぶ巨大市場、「未開の交通デジタルプラットフォーム」を
握るのは一体誰なのか。「交通版GAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)」の
座を狙う主要プレーヤーの事例を多数掲載。
●MaaS時代の「アクションプラン」が分かる
MaaSの荒波を危機と捉えるか、輝ける未来にしていくか。自動車メーカーやディーラー、
鉄道、バス、タクシー業界はどう生きるべきか。現状の課題分析と、MaaS時代に期待
される役割、今後のビジネスの方向性を徹底解説する。
●MaaSによる「他産業のビジネスチャンス」が分かる
交通サービス使い放題の賃貸マンションに、送迎込みで一括予約できる医療サービス、
移動時間を含めた新しい買い物体験を創出する次世代コンビニが生まれる!
MaaSとの融合によって生まれる他産業のビジネスチャンス、「Beyond MaaS」の世界を
大胆に予測。
●初公開! 「MaaSカオスマップ2019-2020」
あなたの会社は入っている?
「モビリティサービス」「MaaSプラットフォーム」「MaaSオペレーター」の3階層で、
MaaSに取り組む国内外の主要プレーヤー200社以上を網羅(今後の予想を含む)。
序章 MaaSは危機か、それとも輝ける未来か
MaaSの「今」が分かる
一章 モビリティ革命「MaaS」の正体
二章 なぜMaaSのコンセプトは生まれたのか
【Interview】 MaaSグローバル Sampo Hietanen(サンポ・ヒータネン)氏
三章 日本におけるMaaSのインパクト
四章 「新モビリティ経済圏」を制すのは誰か?
◆自動車メーカー(ダイムラー、トヨタ自動車、フォルクスワーゲン)
◆鉄道・交通オペレーター(ドイツ鉄道、ケオリス、東日本旅客鉄道、小田急電鉄)
◆配車サービス(Uber、Lyft、滴滴出行)
◆自治体(ロサンゼルス市)
◆通信サービス(ソフトバンク、NTTドコモ)
◆ナビゲーション・地図(Google、SkedGO、HERE、日本のナビゲーション)
【Interview】 東京大学 生産技術研究所 須田義大氏
MaaSの「これから」が分かる
五章 プラットフォーム戦略としてのMaaS
【Interview】MaaSアライアンス Piia Karjalainen(ピア・カルジャライネン)氏
六章 テクノロジー戦略としてのMaaS
七章 MaaSで実現する近未来のスマートシティ
八章 産業別MaaS攻略のアクションプラン
◆自動車業界、公共交通はどう生きるべきか
【自動車メーカー&部品メーカー】【自動車ディーラー】【鉄道】【バス】【タクシー】
◆Beyond MaaS ?モビリティ革命の先にある変化?
【エネルギー】【保険サービス】【金融・FinTech】【不動産】【観光業】【小売り・コンビニ】
【エンタメ】【医療・介護・保育】
終章 「日本版MaaS」に向けて
【巻末収録】 MaaSカオスマップ2019-2020