内容紹介

中小企業の事業再生のプロセスから再生計画の作り方、公的機関や専門家、金融機関による支援まで、1冊でまるごとわかる!

2021年の企業倒産件数は6000件超と歴史的な低水準となりました。新型コロナ対策として政府が打ち出した実質無利子・無担保融資のいわゆる「ゼロゼロ融資」のほか、月次の支援金や雇用調整助成金、時短協力金といった手厚い補助金により、コロナで傷ついた多くの企業が資金繰りをつないだと考えられます。ただ、こうした資金繰り支援はいつまでも続きません。ゼロゼロ融資の返済が始まる22年以降は、返済負担に耐えられず経営に行き詰まる企業が増える懸念がくすぶっています。
コロナ禍以前から、日本の中小企業は経営者の高齢化や後継者不足など、多くの課題を抱えてきました。経営環境がリセットされたいまこそ、自社の事業を客観的、定量的に見直し、成長力を取り戻す機会といえます。

本書は、中小企業の事業再生の入門書です。再生のプロセスやスキーム、再生計画の作り方、業務・財務のリストラクチャリングのポイントなど、事業の将来性や資金繰りに不安を抱える中小企業が取るべき方策を解説します。成長を後押しする様々な支援も詳述しました。

目次

●巻頭特集
ポストコロナの時代に向けて事業環境と今後の見通しを探る
<Special Interview>
日本総合研究所 理事長 翁百合氏

●Part1 事業(企業)再生の意義とプロセス
●Part2 現状の把握と再生方法・枠組みを検討する
●Part3 事業再生計画の立案と金融支援のスキーム
<特別対談>事業再生と経営者の心構え
New Horizon Capitalマネージングディレクター 長瀬裕介氏
ファースト・アドバイザリー 根井税務会計事務所代表 公認会計士・税理士 根井大樹氏
●Part4 事業・財務のリストラクチャリングと計画案決議
●Part5 再生計画の実行と専門家のフォローアップ
●Part6 ケーススタディに学ぶ事業再生ストーリー