内容紹介
古代エジプトという巨大な帝国の王座に座った女性は数えるほどしかいない。メルネイト、セベクネフェルウ、ハトシェプスト、ネフェルトイティ、タウセレト、クレオパトラの6人はなぜ女性の王となりえたのか。 どのような生涯を送り、どのような統治を期待され、何を目指していたのか。
6人の生涯をつぶさに追いながら、およそ3000年にもおよぶ古代王朝それぞれの時代で果たした役割を読みといていく。
これまであまり語られてこなかった女王も、伝説に彩られた有名な女王も、改めて史料を検討し、その歩みを生き生きと描き出す。
【目次】
はじめに なぜ女性が世界を支配しないのか
第1章 メルネイト 血の王妃
第2章 セベクネフェルウ 第12王朝最後の君主
第3章 ハトシェプスト 広報戦略の女王
第4章 ネフェルトイティ 美しき共同統治王
第5章 タウセレト 野心を貫いた女王
第6章 クレオパトラ 歴史的ヒロイン
おわりに なぜ女性が世界を支配すべきなのか
謝辞/監修者解説/原注/参考文献/索引
★日本語版監修・解説は河江肖剰氏(エジプト考古学者。名古屋大学高等研究院准教授。)!