内容紹介

1冊でわかる開発の現在地と日本が取るべき戦略
「フィジカルAI」の可能性をわかりやすく解説


生成AIの次に来るフロンティアとして注目を集めている「フィジカルAI」。
AIがロボットや機械を通じて現実世界を認識・行動することで、製造や物流など様々な現場において労働力不足を補い、産業や社会を大きく変える可能性を秘めています。

本書では、「フィジカルAIとは何か」「何が期待されているのか」といった基本から、求められるAIモデルや学習データがどんなものなのかの解説、さらにはセンシングやシミュレーション、通信・計算基盤などのフィジカルAIを支える技術まで、専門知識のないビジネスパーソンにもわかりやすく解説します。

さらに、フィジカルAI・ロボットの開発・社会実装に向けて、スタートアップから大手まで企業各社がどのようなアプローチで挑んでいるのかを取材に基づき紹介。有識者や企業へのインタビューを通じて、AIロボット開発の未来、そして、日本の持つ可能性に迫る1冊です。

目次

■SPECIAL INTERVIEW
人間が目指すべきはフィジカルAIやロボットと共生する社会
―大阪大学栄誉教授 石黒 浩氏

■Part 1 フィジカルAIの現在地と各国の取り組み

[INTRODUCTION]
フィジカルAIとは何か? 想定されるユースケース
技術と展望がわかる7つのポイント
[考察01]国際的な開発競争
世界のフィジカルAI事情 米国と中国、それぞれの強み
[考察02]日本の戦略
日本企業の優位性を活かしたフィジカルAI分野で取るべき戦略

・SPECIAL INTERVIEW
目指すべきはニーズに合った“ちょうど良い”ロボット
鍵を握るエコシステムの構築
―AIRoA(AIロボット協会) 尾形哲也氏

■Part 2 実世界で行動するために進化するAIのモデル

[INTRODUCTION]
汎用ロボットの「頭脳」はどう進化するのか
AI基盤モデルが開く「何でもできるロボット」への道
[解説]AIの学習データ
フィジカルAIの鍵を握るデータの重要性と収集手法

・INTERVIEW
強みを活かし世界をリードするフィジカルAIでの日本の勝ち筋
―経済産業省 渡辺琢也氏

■Part 3 ロボットを動かす技術 フィジカルAIに携わる先進企業

[解説]ロボットの要素技術
ロボットを動かすための技術とKyoHAの取り組み
[REPORT 01]Preferred Networks/ロボット基盤モデルの開発
軽量VLMで現実世界を「理解」 3次元空間を捉えるAIへ進化
[REPORT 02]FingerVision/センシング
初めての形状も扱えて事故も回避 導入が進む「視触覚センサ」
[REPORT 03]燈/デジタルツイン・シミュレーション
国産シミュレーション基盤で業界特有の実装課題を解決
[REPORT 04]ソフトバンク/通信・計算基盤
基地局をAIの計算基盤へ ロボットとAIを通信でつなぐ
[REPORT 05]アトム/ヒューマノイド
ソフト・ハードの垂直統合型開発 国内サプライチェーンで生産する

・INTERVIEW
Hondaが考えるロボティクス ASIMOからフィジカルAIへ
―本田技術研究所 吉池孝英氏

・COLUMN
事故の責任問題以前に考えるべき直近の課題はサイバーセキュリティ
EUサイバーレジリエンス法対応を例として
―アンダーソン・毛利・友常法律事務所 清水 亘氏

■Part 4 フィジカルAIを産業や社会に実装するための取り組み

・INTERVIEW
世界的ロボットメーカーはフィジカルAIをどう捉えるのか
実装への課題とアプローチ
―安川電機 久保田由美恵氏

[REPORT 01]日立製作所/フィジカルAIの導入プロセス
「カスタマーゼロ」であることを強みにいち早い社会実装を目指す
[REPORT 02]Preferred Robotics/製造・物流現場への実装
多様な現場にアジャストできる小型AMR「kachaka(カチャカ)」シリーズ
[REPORT 03]ugo/製造現場への実装
フィジカルAIを育てる統合サービスで実装を加速
[REPORT 04]Mujin/物流現場への実装
自動化が進む倉庫は全体最適を求める時代に
[REPORT 05]Enactic/介護現場への実装
遠隔操作とAIを融合させた介護助手ロボット「Ena」
[REPORT 05]MW/家庭・住宅への実装
ロボットを「家の設しつらえ」にする発想で住宅への実装に挑む

■SPECIAL INTERVIEW
エヌビディアが期待するのは誰もがAI開発の当事者意識を持つこと
―エヌビディア 平野一将氏