その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は渡辺順子さんの 『「家飲み」で身につける語れるワイン』(日経ビジネス人文庫) です。
【はじめに】
~1杯のワインから広がる世界
8000年の歴史を持つワインはたくさんの逸話を残し、多くの著名人や歴史的人物に愛されてきました。
本書ではギリシャ神話の神からハリウッドスターまで幅広い人々が登場します。
ワインからヒントを得た「近代印刷術の祖」グーテンベルク、とんでもない高額のディナーを楽しむクレオパトラ、大酒飲みの司教やワインを爆買いする米元大統領など、本書を書き進めていると、さまざまな時代の人々や光景が、まるで近くにいるかのように鮮明に目に浮かびました。
遠い存在の人々ですが、ワインという共通点があるととても身近な存在に感じます。
ワインはいわば、「ぶどうを潰しただけ」の飲み物ですが、世界史のなかで人類の生命を助け、心の糧かてとなり文明、思想、文化の形成に大きな影響を与えました。古代と現在、神々と人間、世界を結ぶ架け橋のような存在でもあると思います。
読者の皆様もワイン片手に本書を読みながらそれぞれの時代にタイムスリップしたり、その国を訪れたような気分にひたったり、その壮大なスケールをお楽しみください。
「ワインを飲む楽しみの半分は、ワインについて語ることにある」
アイルランドの作家 モーリス・ヒーリーの言葉です。
ワインについて語る時、本書が少しでもお役に立てれば光栄です。
2024年9月
渡辺順子
【目次】





