「『小説伊勢物語 業平』に続いて、今回『小説小野小町 百夜』を出版することになりました。私は長年、この二人の平安の美男美女を二つ並べた夫婦(めおと)本のようにして書店に並ぶことを、本当に長い間夢見てきました。70数冊の本を書いて、こうして今二冊のとても大事な本を世に出すことができて、本当にうれしいです。
なぜこの二人を特別に私の作家人生の本当に仕上げとして考えたかと言いますと、二人は日本の文化、日本のこころ、日本の情緒というものを生み出した、作り出した二人であるからです。
業平は雅(みやび)というものを、その人生を通じて、そして歌を通じて残しました。そして、今般の「小野小町 百夜」は、何が哀しみであるのか、哀しみとは何かということを、歌を通じて1100年離れた今日の私に届けてくれました。
この雅と哀しみ、この二つは切り離せない日本の心であり、日本の情緒であり、その後いろんな人たち、世界中の人たちがここに惹き込まれていった、大事な大事な情緒だと、感性だと思います……」
髙樹のぶ子さんが、著書 『小説小野小町 百夜』 の読みどころを語ります。
【動画】髙樹のぶ子が語る、小野小町への思い(10分7秒)
映像制作:DreamMovie