SNSが先導する世論、力が支配する国際関係、あふれるインバウンド。日本人が大事にしてきたものが崩れていく……。今の日本に漂う閉塞感、不安感は、あたかもゲルマン民族の大移動を目の前にした、ローマ帝国の人々のよう。そんなぐらつく社会を「蛮族の襲来」というメタファーで痛快に切る、ヤマザキマリの快刀乱麻! ヤマザキマリさんと長年の親交を持つ、ジャーナリストの清野由美さん(近著に『書店再興 まちの本屋さんのゲームチェンジのために』など)を共著者として、マンガという日本の文化資産が海外でどう受けとめられているか、息子の日本での就職、イタリア、昭和、映画「テルマエ・ロマエ」の裏話などなど、話題は縦横無尽に広がる新刊が『蛮族の襲来 ヤマザキマリが大いに語る』です。底流にあるのは「知性」はいかにして培われるのか、というテーマ。いまこそ我々に必要な文化資産をいかに守り育てていくかの示唆が、笑いと共にあふれている“令和の日本人必読”の本書から、一部を抜粋・再編集してお届けします。(ヤマザキマリさんPhoto:ノザワヒロミチ/マンガ:『続テルマエ・ロマエ』集英社「少年ジャンプ+」連載中)