内容紹介
ある程度プログラミングの素養がある人向けに、組込みシステム設計の基礎を体系的に解説した初の教科書。実際の組込み用の2種類のプロセッサを例に用いている。各章ごとに現実世界の具体的な設計を例題として提示する。設計に役立つUMLの基本を各章の例題を使って説明。組込みソフトウェアの性能分析と最適化についても解説している。システムの仕様が以前と比べ複雑になっている組込みコンピュータにおいては、リアルタイム制約を守り、低消費電力を実現し、高いコスト競争力を保つための体系的な設計方法論が求められている。いきあたりばったりの設計では、今日の組込みシステムの設計の複雑さに立ち向かうのは困難だ。
本書は組込みシステムの設計技術をボトムアップに学習する。最初にマイクロプロセッサのハードウェアとソフトウェアの基礎について学び、続いて複雑なシステムを作るのに役立つ強力な抽象化技法を修得する。