内容紹介
●プログラマの永遠のテーマ「創造性」を追求した名著ソフトウエア開発は、クリエイティブである。
だれもがそう思いながらも、リリースという現実の前に、効率が重視され、特にエンタープライズ向けの開発では、生産性ばかりが語られるようになる。
本書は、IEEEソフトウエア誌の気鋭コラムニストである著者が、生産性ばかりが注目される現実に疑問を抱き、ソフトウエア開発の問題を解く鍵は「創造性」にあるとして執筆。
「クリエイティビティ(創造性)」について探究した稀有の一冊である。
「規律 VS. 柔軟性」「形式的手法 VS. 発見的手法」「最適化 VS. 満足化」
「定量的思考 VS. 定性的思考」「プロセス VS. 製品」「知的作業 VS. 事務的作業」「理論 VS. 実践」
という2項対立を軸に、ソフトウエア業界の両陣営の意見を闘わせながら、片方だけでは「クリエイティビティ」は生まれず、どこに創造性の解があるかを探っていく。
アジャイルやオープンソースは、ソフトウエア開発が本来持つ、楽しさ、面白さを取り戻し、やる気を引き出すものであり、その源泉は、まさに創造性にあると説く。
親友スティーブ・マコネル(『コード・コンプリート』著者)は、Amazon.comのレビューで、本書を「『ピープルウエア』『人月の神話』と並ぶランドマーク的書籍」と評している。「まえがき」はトム・デマルコ(『ピープルウエア』著者)が寄稿。
本書(原題『Software Creativity 2.0』)は、1995年にPearson Educationから初版(原題『Software Creativity』)が発行されたのち、絶版となっていたが、多くの読者の支持を得て、2006年にdeveloper.* Booksから復刊された。