内容紹介

電動化、新興市場の拡大といった既存の潮流に加えて、自動車産業のサプライチェーンを揺るがす震災が起こった。これまで、企業のオペレーションの優劣だけで業績を伸ばしてきた自動車産業は、明確な企業戦略が求められている。不確実な変化へ対応する事業ポートフォリオの見直し、新規事業の可能性、新たなビジネスモデルの構築など、自動車産業の現状を分析して、自社の優位性を高めていくために必要な企業戦略を解説する。

市場の成長期には戦略がなくても日々の業務を着実にこなすことで、売上高、利益を拡大できた。しかし、不確実性がましている現在は、将来のシナリオを複数描き、それに対応した経営戦略を準備しておく必要がある。本書ではこうした戦略の立て方について、基本的な立案方法を示し、重要となる事業ポートフォリオの見直し、新規事業の可能性、新たなビジネスモデルの構築などの具体策についても解説する。