内容紹介
■東日本大震災、工場の海外移転、空前の円高を受け、内容を大幅に改訂!■モジュラーデザインを使いこなしている先進企業の最新動向を収録!
■近年主流となっているメカ・エレキ・ソフト融合システム部分を充実!
コスト競争力の高い新興国のメーカーが品質でも猛追する中、日本の製造業には新たな設計論が不可欠です。それこそが、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)、E(環境)の全てを高い次元で実現する「モジュラーデザイン」です。
これまで、Q/C/D/Eのどれかだけにテーマを絞った理論や方法論は多数ありましたが、それらをどう融合させるのかということに関しては、設計・開発の現場や技術者個人が持つノウハウに頼るほかありませんでした。本書には、モジュラーデザインの考え方を通じて、QCDEのレベルを総合的に引き上げる実践法が記されています。さらに、改訂版ではモジュラーデザインを使いこなしている先進企業の最新の動向も盛り込みました。
第1部では、「モジュール」「製品アーキテクチャ」「擦り合わせ」といった、よく聞くけれど厳密な意味はきちんと定義しないで使っていることが多い言葉を再定義。設計・開発の在るべき姿を明らかにしていきます。第2部では、筆者が名だたる企業でモジュラーデザインを指導した際の経験と実例を基に、現場で使える方法論を解説します。改訂版では、近年主流のメカ・エレキ・ソフト融合システムに関する記述を充実させました。第3部では、モジュラーデザイン導入後にそれを維持・改善していくために必要となる活動、モジュラーデザインそのものの将来展望を紹介します。
「工場空洞化時代」に勝ち進むために必携の一冊です。
※本商品は2009年発行『実践 モジュラーデザイン』(絶版)の改訂版です。