内容紹介
2001年に発行された「安全システム構築総覧」は、工場安全のバイブルとしてロングセラー商品となった。従来の「人に頼る安全」から「技術で構築する安全」へという国際的な安全規格の流れを先取りしながら、実際の構築手法を事例を交えて具体的に紹介したことで国内の多くの工場に広まった。本書は、その名著の大改訂版である。著者は安全技術応用研究会。同研究会は、会長の向殿政男明治大学教授を筆頭に、産官学から安全技術のスペシャリストが集結する、いわば日本の安全技術の総本山である。1992年の設立以来、安全技術の基本的論理の研究、それに適合した安全機器の開発と生産現場への普及、国際安全規格への働きかけと啓蒙活動などを展開し、我が国の安全技術をリードしてきた。設立から10年目の集大成が前書「安全システム構築総覧」であり、さらに10年の時を経て今回の「大改訂」に踏み切った。
ISOやIECなどの安全関連規格はすべて最新のものに見直した。さらに、ISO12100に代表される国際安全規格を詳しく紹介する章を新設し、安全構築のベースとなる考え方をじっくりと解説した。さらに今回の改訂では、事例の充実に努めた。例えば、第1章「災害事例の検証」では、今なお絶えない簡易リフトの戸開走行事故、ダイカストマシンや産業用ロボットによる挟まれ事故などを専門家が詳しく分析し、その対策まで言及した。こうした事故の分析だけではなく、安全構築には欠かせないリスクアセスメントについても実施事例を一新し、最先端の取り組みを掲載した。
本書には、工場の安全管理者だけではなく、機械設計者から生産技術者、作業者まで、メーカーにおいてものづくりに携わる人全員に関係する内容が収録されている。「安全」という見えない生産性を高める「工場必携の1冊」として、ぜひご活用ください。
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