内容紹介
ご好評いただいている『事故の事典』の第二弾です。主に2009年1月以降に『日経ものづくり』の人気コラム「事故は語る」に掲載された事例を中心に、43件の事故を収録しました。この4年の間にさまざまな事故が発生しましたが、中でもトヨタ自動車のリコール問題と福島第一原発事故は製造業に大きな教訓を残しました。メーカーの製造責任が従来よりも拡大したことを教えてくれたのが前者。設計の在り方だけではなく、事故調査の在り方、企業の在り方、規制の在り方などなど安全を根本的に考えさせられたのが後者でした。今こそ、これらの事故を教訓に、製造業として新たな一歩を踏み出さなければなりません。本書は、そのための必須の1冊です。内容は「事故の事典」と同様、主に三つのパートから成ります。第1部は、「福島第一原発事故」。物理学者・技術評論家の桜井淳氏の寄稿を中心に、事故の真相に迫ると共に、この事故が残した教訓を5つの視点で解説します。第2部は、事故の「データ編」。福島第一原発事故を除く42件の事故に関し、それぞれの「概要」「キーワード」「対策/教訓」を1枚のシートにまとめました。各事故の詳細については、第3部の「分析編」に記しています。執筆陣は、事故の鑑定人をはじめ、自動車や電気など各分野を代表する専門家と、『日経ものづくり』誌の専門記者。事故に至った経緯から原因、対策までを技術的な視点からまとめています。さらに、「効率・コスト優先」や「設計の不備」といった当該事故の本質に迫る「キーワード索引」や、事故を「対象」と「原因」でまとめた「事故早見表」などを付属し、使い勝手を高めました。
244ページ表1の差し替え版はこちら
── ★こちらも併せてご活用ください ─────────────────────
◆事故の事典