内容紹介
自動車技術のプロが初めての量産プラグインハイブリッド車を分解・分析!プラグインハイブリッド車(PHV)の商品化が相次いでいます。近距離の移動は、家庭での充電でまかなうことができるので、排ガスを排出しない一方で、遠出の際にはエンジンで走行できるので、電気自動車(EV)のような航続距離の制約がないというメリットがあるためです。2011年末にトヨタ自動車が「プリウスPHV」を商品化して以降、三菱自動車が2013年1月に「アウトランダーPHEV」を発売、さらに2013年6月にはホンダが「アコード プラグイン ハイブリッド」を商品化します。海外でも、すでに米GM社や米Ford Motor社などが商品化済みで、ドイツVolkswagen社なども商品化を予定しています。
「最新型車分解レポート2013 トヨタ自動車『プリウスPHV』」は、自動車技術のプロがプリウスPHVを分解・分析してまとめた技術レポートです。プリウスPHVは、ハイブリッド車のプリウスをベースとしており、共通部分も多いのですが、パワーコントロールユニットは全面的に新設計されており、2次電池もNi-MH(ニッケル・水素)2次電池から、新開発のLiイオン2次電池に変更されています。また車両全体でも車体剛性の強化など、各所に改良が施されています。
本レポートは、PHV化に伴う変更点を中心に、元自動車メーカーの分解調査の専門家が、プリウスPHVを詳細に分解・分析したものです。自動車技術のプロがプリウスPHVの設計をどう見たか、車両の電動化・電子化の最新状況を知るうえで、ぜひ備えていただきたい1冊です。