内容紹介

調剤薬局最大手のアインファーマシーズ(本社札幌市)で開発され、2008年より運用を開始している調剤過誤管理システムPREM-S(Pharmacy Risk Error Management System)で収集された、同社の調剤薬局で実際にあった調剤過誤報告を徹底分析。ヒューマンエラーには背後要因として7つ(「システム」「コミュニケーション」「思い込み」「焦り」「確認もれ」「知識不足」「薬剤管理」)あることを突き止めました。

本書は、具体的な100例の調剤過誤事例を紹介すると同時に、調剤工程の5段階(「受付・入力」「初期鑑査」「薬剤調製」「最終鑑査」「薬剤交付」)のそれぞれで、7つの背後要因がどのように関与しているのかを解説しました。

調剤薬局で日常的に起こっている過誤をこのような形で分析し、「見える化」することが、調剤過誤防止につながると説いています。具体的事例やコラムの内容については、下の「目次を見る」よりご確認ください。


◆著者略歴:
林 紘司 (はやし こうじ)・・・1967年北海道大学大学院薬学研究科修士課程修了。77~78年 SRI-International(スタンフォード研究所)博士研究員、85年北海道大学薬学部生薬学講座助教授、90年ツムラ生物化学研究所天然医薬品研究部長、99年アインファーマシーズ(岩内薬局、二十四軒薬局)勤務、2006~12年北大大学院薬学研究院寄付講座「医薬品リスク管理学(アインファーマシーズ)」客員准教授、12年よりアインファーマシーズ研修部顧問。