内容紹介
IT戦略で見落としがちなデータ管理基盤と組織の構築法を徹底解説味の素・アシックス・花王の専門家へのインタビュー掲載
国内外のデータを瞬時に集計し、事実に基づき経営層から現場まで意思決定を行う時代がすぐそこまで来ています。しかしグローバル経営管理の観点で見たとき、国内外の拠点から日々収集されるビッグデータの価値を最も左右するのは、実は高速なデータ処理技術でもなければ統計分析スキルでもありません。「A商品1個当たりの粗利が少ない国はどこか」などの、横串を刺した集計・分析を行うには、まず「データのかすがい」が不可欠なのです。これに相当するのが「マスターデータ」です。そのためのデータ管理の基盤・体制は一朝一夕には作れません。「『商品1個』とは何を意味するのか」などの業務用語とデータの定義をグローバルレベルでそろえていく、地道かつ戦略的な取り組みが必要です。この取り組みは、ボトムアップではなかなか推進力が生まれません。経営層がその重要性を理解して推進することが必要です。ただし、現場の負荷を無視してすべてを標準化しようとしても難しく、そこに現実的な課題があります。その問題を解決するために、何をすればよいかが、この書籍に集約されています。国内トップレベルのコンサルティングファームが、味の素・アシックス・花王といった日本企業の先進事例を元に書き起こした「マスターデータ管理(MDM)」のバイブル的存在の書籍となります。