内容紹介
超高層タワーが生きる これからのまちを考える●輸出の可能性は?
●都市再生に貢献?
●景観創造が進展?
超高層建築の魅力は、高さやシルエットについて語られることが大半で、その点で日本の超高層は、先駆であるニューヨークの摩天楼や、新興国における高さ競争の迫力には、一歩譲る立場にあります。その中で本書は、そこに働き、遊び、住む人間が歩く目線で体験する都市空間つまり、主に低層部に配置するパブリックスペースなどのあり方に目を向けています。
建築雑誌『日経アーキテクチュア』が見てきた超高層も、建設技術を一方の柱としつつ、都市空間を活気付ける手段として着目した場合も多く、主にそれらの再録によって本書を構成しています。日本のみならず世界各国で課題となる都市の持続と再生のために、半世紀にわたるタワーシティ開発の経験や、そこからの反省を今後にどう生かすのか。郊外で発展した大規模商業開発のノウハウなども視野に収めつつ、凝集型でマネジメント効率の高い街づくりを探るための1冊です。