内容紹介

ネットワークにつながったセンサで様々な状態を検出し、集まった大量のデータ(ビッグデータ)を分析することで、これまで把握するのが難しかった状況や、見ることさえできなかった現象をあぶり出す。それによって、新たな市場を開拓するだけでなく、今後深刻になる社会問題を解決する--。こうした取り組みが今、熱い注目を集めています。

センサで検出する対象範囲は広く、制限はないとみられます。米国では毎年1兆個規模のセンサを使う社会“Trillion Sensor Universe(1兆個のセンサが覆う世界)”を目指すプロジェクトが立ち上がります。今は無縁なものにまで将来的にはセンサを付与し、あらゆるものにICT(情報通信技術)の恩恵をもたらす世界を想定しています。こうしたプロジェクトは氷山の一角です。電子部品やICTなどを手掛ける多くのベンダーが、センサによる状態検出とICTによるデータ取得/分析を駆使し、建築物の維持管理、交通機関の安全確保、健康管理や高齢者の介護、農業などの効率化などに取り組みだしました。

ただし、センサとICTの利活用で新しい世界を創出する動きを把握していくのは一筋縄ではいきません。関係する分野は幅広く、踏まえておくべき要素技術も多岐にわたるからです。

本書は、こうしたセンサとICTを利活用する動きを効率的につかんでいただけることを狙っています。日経BP社が発行する技術系媒体、『日経エレクトロニクス』『日経コンピュータ』『日経ものづくり』『日経コミュニケーション』『日経アーキテクチュア』『日経コンストラクション』に掲載された、センサとICTの利活用や要素技術に関する情報を1冊にまとめました。センサとICTの利活用が持つ潜在能力を引き出すことに、本書が貢献できますと幸いです。


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