内容紹介
実際のビジネスを開始する段階に移行してきた「ワイヤレス給電」のビジネスチャンスとは。
技術および標準化の最新動向のみならず、世界で活用される周波数帯の最新動向、送信出力や人体防護の議論について、ワイヤレス給電業界の第一人者が深く解説。
スマートフォンから電気自動車(EV)まで、新市場に参入し、顧客と事業を拡大していくための情報や知識を1冊に。
無線で電力を伝送する「ワイヤレス給電」。これまでは技術検討の話題が中心 でしたが、いよいよ実際のビジネスを開始する段階に移行してきました。伝送方式の標準化作業が活発なだけではなく、日米欧およびアジアの法規制当局が、周波数や人体防護に関する具体的な議論をスタートさせています。いわば“市場整備”が、急ピッチで始まった格好です。
スマートフォンなど携帯機器の非接触充電のみならず、大型の家電機器への電源供給や、電気自動車(EV)の非接触充電など、次代のアプリケーション創出を見据えて活発に動いています。果たして、この新市場は、どのような広がりを持ち、日本のメーカーにとってどのようなビジネス・チャンスをもたらすのでしょうか。そして、この新市場に参入し、顧客と事業を拡大していくためには、どのような情報や知識を抑えておかなければならないのでしょうか。
日経BP社および「日経エレクトロニクス」は、ワイヤレス給電が創出する新市場への参入を検討する皆様に向け、事業展開に必要な情報を凝縮して1冊にまとめました。技術および標準化の最新動向のみならず、世界で活用される周波数帯の最新動向、送信出力や人体防護の議論について、深く解説しています。著者はいずれも、日本のワイヤレス給電業界を引っ張る方々ばかりで、世界中を飛び回って議論の現場で得た情報を惜しみなく執筆していただきました。
本書は、スマートフォンやタブレット端末などの携帯機器を始め、薄型テレビや家庭用ロボットへの給電、そして将来の大市場と目されるEVの非接触充電という今後の成長分野を中心にまとめています。日経エレクトロニクスのみならず、「日経Automotive Technology」や「日経ものづくり」の読者の皆様にとっても研究開発/事業化の一助になればと考え、内容を構成しております。
※本レポートは2013年に実施した『ワイヤレス給電ビジネス研究会』の講演録を1冊に収録したものです。