内容紹介

バーチャルな3Dデータからリアルな実物を造形する3Dプリンター技術が大きな注目を集めている。材料の多様化や造形手法の改良、装置の低価格化などが進み、製造業に限らない幅広い業種、さらには一般消費者にもその利用は広まっている。

一方、リアルな実物の形状をバーチャルな3Dデータ化するのが3Dスキャナー技術である。3Dプリンターと同様、従来は製造業の限られた部門でしか使われていなかったこの技術も、より幅広い人々の手に渡りつつある。

3Dプリンターと3Dスキャナーは、バーチャルとリアルを橋渡しする、いわば表裏一体の技術。この2つを組み合わせることで何が可能になるのか。両者の特徴を分かりやすく解説するとともに、それらが広義での「ものづくり」にどのような変革をもたらすのかを、著者の原雄司氏が携わってきた数多くの実例を交えながら紹介する。