内容紹介

「SIガラパゴス」「ITムラ社会」「IT部門の『終活』」・・・
IT専門誌の元編集長が、
ユーザー企業のIT部門やIT業界の不条理やおかしさを斬る!


 ハイテク産業のイメージと裏腹に、日本のIT業界は不条理の巣窟だ。SIと呼ぶビジネスを世界に類を見ないほど発達させたが、これは人海戦術でシステム開発を請け負う御用聞き商売。SIerを頂点に多重下請け構造の下で仕事をこなす。知識集約に程遠い典型的な労働集約型ビジネスだ。
 著者が「SIガラパゴス」と呼ぶ特異な業態の発達は、顧客である企業のIT部門の惨状と対をなす。多くのIT部門は「組織の劣化→外注化→組織のさらなる劣化」という悪循環に陥った。そんな状況の中、「SE」と呼ばれる技術者は今日も“デスマーチ”を歩む。
 IT専門誌「日経コンピュータ」の編集長として日本のITを見つめてきた著者が、この不条理な世界を一刀両断。技術者の未来を示す。

※本書は、電子書籍「SEは死滅する」を基に加筆・再構成した書籍です。