内容紹介

がんは日本人の一生のうちおよそ2人に1人が罹患し、今やcommon disease ともいわれていますが、
がん診療の著しい進歩の一方、依然、難治性の疾患であることも事実です。
現在、大学病院を中心にがん診療科やがん専門医を養成するプログラムが展開されていますが、
がんは全身病としてのアプローチが重要であることから、これまで以上に臨床腫瘍学全般の理解が求められます。
とりわけ、がん薬物療法の進歩は目覚ましく、がん診療に携わる医師、特に若手医師にとってはその知識を早い段階から
習熟していく必要があるでしょう。
このような背景のもと、若手医師のがん診療への関心をより高めることを目的として、多くのがん薬物療法に関するマニュアル書とは
位相を異にした、がん薬物療法の基本(本質)、臨床試験の重要性などをわかりやすく解説した(入門書的)書籍を発刊致します。

・part 1、part 2の2部構成
・part 1:基本編;がん薬物療法の基本と最新状況、および標準治療を構築するための臨床試験の重要性などをわかりやすく解説
・part 2:「日経メディカルCancer Review」の連載記事「Dr. Saijo meets the First Author / First Authorに聞く」(第1~4回)を収載
・デザイン上、見やすさ、読みやすさを重視。


●Part 1:「がん薬物療法の基本」
A. 抗がん薬とは何か-殺細胞性から分子標的薬など
  →がん薬物療法に関する内容を、最新の状況を交えて若手医師向けに構成

B.臨床試験の重要性
  →Part 2への「橋渡し」として
→臨床研究、臨床研究のデザイン者の心得、抗がん薬の臨床研究を海外に発信する意義、など

●Part 2 :「がん薬物療法の臨床試験(治験および市販後臨床試験)の実際」
・「日経メディカルCancer Review」の連載対談記事「Dr. Saijo meets the First Author / First Authorに聞く」(第1~4回)を収載